風呂敷を「包む」以外にも生活に活かす
最近では風呂敷も色々な結び方が開発され、サイズによってバッグやインテリアにと、アレンジして使える楽しみが増えてきています。
風呂敷と言えば、お弁当を包むか衣類を包むかくらいの
イメージしかありませんでしたが、ティッシュボックスを
可愛く包んだり、バッグやビンやスイカなど、形も変幻自在です。
何よりも、その柄の幅広さには特に魅了される人も多いです。
デザイナーさんによって出る味が全く変わってくるため、
お気に入りを１つ選ぶのにも楽しみがあります。
また、新しい使い方を知ると、更に新しいものが欲しくなることもあります。
新しいデザインや使い方を発見するのは何よりも楽しい瞬間です。
そして、その使い方を褒められたりすると、ますます風呂敷が好きになるでしょう。
使いこなせないからと手を出していない人も多いかもしれません。
しかし風呂敷は、単純な四角い布だからこそ、自由な発想で
インテリアにも取り入れられるという可能性がとても広いものです。
これを機に風呂敷の可能性を見直し、自分のライフスタイルに合った
楽しみ方を考えてみてはいかがでしょうか。
風呂敷の礼儀作法まとめ｜包み方・渡し方
風呂敷の包み方には、さまざまなパターンがあります。
せっかく購入した風呂敷を上手に使いこなすためにも、包み方を覚えて
バリエーションを豊かにしましょう。
最も格式の高い包み方は、結び目のない平包みです。
風呂敷の裏側を上にして菱形になるように広げたら、真ん中に贈り物を置いて
手前・左・右・奥の角から順にかぶせていきます。
手前の角をかぶせるときは贈り物の下へ折り込み安定させ、
奥の角をかぶせるときには主役となる柄を見せるようにしましょう。
簡単にできる包み方は、お使い包みと四つ結びです。
平包みと同じように風呂敷を広げて贈り物を置いたら、手前の角をかぶせて
下に折り込み、奥の角をかぶせて最後に左右の角を真ん中で真結びすれば
お使い包みの完成です。
手前と奥、左右の角をそれぞれ真結びすると四つ結びになります。
デザインが気に入って買った風呂敷を使うなら、おしゃれな柄を見せたくなるものです。
そんなときはお使い包みの安定感がありながら、平包みのように
デザインを見せられる隠し包みです。
お使い包みで贈り物を包んだら、結び目の下になっている
奥側の角を引き抜いて結び目にかぶせるだけで隠し包みになります。
お気に入りの柄がデザインされた風呂敷を使うときには、使いたい包み方です。
きちんと贈り物を包んでいても、渡し方のマナーが悪ければすべて台無しです。
風呂敷を使って贈り物をするなら、渡し方のマナーも心得ておきましょう。
風呂敷は使用している素材によって格式があり、最高級とされるのは正絹です。
カジュアルな場面なら合成繊維や綿などの素材でも構いませんが、
大切な贈り物をするときには最高級の素材を使った風呂敷を選ぶようにしてください。
風呂敷は素材だけではなく、色も贈り物をするシーンに合わせて選ばなければいけません。
出産祝いや入学祝いなどおめでたい出来事の場面で使うなら、
赤や黄色など暖色系を選びましょう。 見るだけで気持ちを明るくさせてくれる
暖色系は、お祝い事に古くから用いられてきました。
青や緑といった色は、明るさによって使用するシーンが違ってきます。
比較的明るいなら普段使い、反対に濃い寒色系ならお悔やみごとの際に
使うのがマナーとされているので注意です。
ただし濃い寒色系である紫色だけは、昔から高貴な色とされてきたので
お祝い事でもお悔やみごとでも使えます。
シーンを問わずに使える万能な色なので、紫色の風呂敷を一枚持っていると便利です。