検事は資料運びになぜ風呂敷を使う?
検事は国からの官給品で桐の紋が入った風呂敷をもらいます。
昔からの伝統と習慣ではあるものの、使い勝手の良さで
今もお役所や官庁関係では多く使用されています。
鞄文化の現代であっても、検事がたくさんの資料などを下げた様子が、
テレビドラマやニュースなどで多く見られ印象強い光景ではありますが、
何と言っても使いやすいことが大きな理由です。
検事が法廷などで使用する裁判資料や証拠の品は膨大な量になります。
そのため、裁判資料はかなり薄い用紙を使用しています。
鞄に入れると、折れ曲がったりくしゃくしゃになることもあります。
その点、風呂敷は資料の厚みに関係なく包むことができ、
提出した後はコンパクトにたたんでしまうことができます。
さらに仕事柄、凶器などの証拠の品を運ぶ必要があります。
ナイフや金属バット、壺など多種多様な大きさ・形があり、
鞄に入れることは困難です。
大切な証拠の品を包むことにも風呂敷は最適のアイテムです。